ガラスフィルム用語集
光学的特性
- 可視光線
- 人間の眼に感じられる光の領域です。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、と虹の七色に代表される色彩感覚を人間の眼に与えています。
- 可視光線透過率
- 光が通過するときに吸収されずに透過した光量をパーセンテージで表したものです。値が小さいほど、減光効果が大きいです。
- 太陽放射エネルギー
- 太陽から放射されたエネルギーのうち地上に到達したもの
- 日射反射率
- フィルム表面より日射を反射させる割合です。
- 日射透過率
- 太陽光がフィルムの本体を通過する割合を言います。透過率が高いのは、明るいという事です。
- 日射吸収率
- 本体で日射を吸収する割合を言います。色付きフィルムはこの割合が高いです。
- 遮蔽係数
- 遮蔽(しゃへい)係数とは、太陽光が、厚さ3mmの透明フロート ガラスに当った時に(室内に)透過した熱エネルギーと、一旦ガラスに吸収された後、再放射により室内に流入した熱エネルギーの和を「1」とした場合、各種ガラスの同様な流入熱エネルギー の和の割合を示す相対値です。数値が小さい程エネルギー流入量が小さく、冷房負荷の軽減の効果を発揮します。
- 熱貫流率
- ガラスにフィルムを貼付し、その内外の温度差は1℃、面積1㎡当り1時間に何kcalの熱が流れるかを表したものです。この値が小さい程、断熱性が高いことを意味し、得に暖房負荷の軽減に効果を発揮します。
熱割れ
通常、日射を受けた窓ガラスは中央部の温度は早く上昇しますが、影の部分やサッシにはめ込まれたガラスの周辺部は日射を受けないため、温度上昇が遅くなります。このため、ガラスの中央部と周辺部では温度差が生じ、ガラスの中央部が膨張しようとするのを周辺部が拘束するため、周辺部に引張応力が発生します。
この引張応力がガラス固有の許容応力を超えるとガラスは破壊します。この現象を〈熱割れ〉といいます。着色フィルムや金属蒸着フィルムは、日射によりガラスの熱吸収率を高めるため、ガラスの熱割れを発生させる場合があります。ご使用に先立ちお問い合わせください。