台風18号による大気の影響で発生した竜巻が、豊橋市内の小中学校や保育園を襲い、飛び散ったガラスの破片で200人以上の児童や生徒がけがをしました。最も被害の大きかった中部中学校では、三、四階建ての校舎三棟が直撃を受け、うち一棟の窓ガラスがほとんど割れて飛び散りました。竜巻の接近時の様子を教室にいた女子生徒は次のように話しています。
「怖くなって窓と反対側に逃げたけど、一部の子は面白がって窓側に近寄った。その時突然バンという音がして教室の窓ガラスが砕け散り、私も割れたガラスが横腹に刺さった。」中部中学校周辺の商店や住宅も被害を受け、学校前の民家の主婦は「突然、家の二階のガラスが全部割れて、部屋の中に散乱した。周囲の家もみな同じ様子。」と興奮気味に話していました。(1999年9月24日、中日新聞から抜粋)
千葉市内で2つの竜巻が相次いで発生、千葉市内で6人が重軽傷を負いました。竜巻は千葉市東部と佐倉市南部で発生し、帯状に北東方向へ約15キロを疾走、周辺の約10万3000世帯が最高5時間停電しました。市内若葉区では27歳の女性と子ども3人が割れた窓ガラスで顔などを切り、軽傷を負いました。(読売新聞)
1996年7月、茨城県下館市周辺で「ダウンバースト」と見られる突風が発生。68歳の男性が屋根から落ちた太陽熱温水器のガラスで頭を打って重体となりました。突風は雹(ヒョウ)を伴い、市内の小学校でも児童5人が軽傷。又JR川島駅では割れた窓ガラスで、女子学生2人がケガをしました。駅員は「5分くらいの間、待合室を横殴りの雨や雹が吹き抜け、真っ白になった。14~15人の学生が自動販売機の影に身を寄せていたが、ゴーという音で、悲鳴もかき消された」とその時の様子を話しています。(日本経済新聞)
1994年9月、台風の影響によるものとみられる竜巻が静岡県浜名郡新居町で発生。町立新居小学校の窓ガラス約160枚を割ったほか、民家の屋根がわらが飛んだり、物置が倒れるなどの被害がでました。新居小学校では、父母が教室の割れたガラスなどを片づけ、一部児童は体育館で授業を受けました。また、調理室の窓ガラスも破れたため給食を中止にし、午後は臨時休校になりました。(毎日新聞)